2023/12/09 02:18

今、まさに、この時に、広まった方が良いという『健康術』がある。

それは、明治の時代、65年間病人相手に施術し続けた、海軍看護科の衛生兵、築田多吉の救護法である。

知る人ぞ知る、「赤本」の創始者である。

なぜ、今この救護法が広まるべきかというと、ワクチンのない肺病を克服した、実践的な看護法が示されているからである。




明治の時代は、結核用のストレプマイシンは開発されておらず、結核は死の病であった。

多吉は30歳の時、胸部に3箇所も空洞がある結核を宣告され、死を覚悟した。

が、それまで衛生兵として、多くの病人を診ているうち、結核に罹っても全員は死なないという事実に気づいていた。生き残って退院し、健康人と変わらず生活している患者もみてきた。

、、同じ人間なのにどこが、違うのか。

今、現代なら『免疫』やウイルスを倒す体内の機構に注目することだろう。しかし、やれあの栄養素が良いだの。この食べものが良いだの言われる。にも関わらず、上昇の兆しにはほど遠い。

ならば、具体的な救護法を試して見る価値はあると思う。

話は戻るが、多吉は「何か対策を講じれば生き残りは可能なのではないか。」と考えた。

当時の結核には、空気の綺麗な療養所で栄養素を摂り、休養に終始する安静療法が一般的だった。

しかし、多吉はこの療法を自らの治療法としなかった。

「閉じ籠り、天井ばかりをみて考え込んでいれば、悲痛な精神状態になり、病気が進行する」のを、多吉は経験上知っていたからである。

現代の状況を鑑みれば、閉じこもることは、他者に移さない上で最重要にあることは違いない。

しかし、多吉の言うとおり、悲痛な悩みを増幅させ、精神が落ち込んではいけない。

話を戻すが、多吉は5年間にわたる自らの結核との闘いの末に治癒させた体験から、結核治癒の要諦を見出した。

(念の為補足するが、五年間治療にかかったということに着目しないこと。要諦をつかむのに5年かかったという大切な部分です。受け取り方を間違えると、大切な部分がみえなくなります。)

それは
『摩擦による血液の力と腹の運動による栄養力増進の二つに帰着する』

簡単に言えば、抵抗力をあげる具体的なやり方と、栄養を吸収させるための具体的なやり方です。

何で治療してもらうかや、何を食べるかではなく、自身で行う操法です!※ここ重要

抵抗法のやり方

・生姜を盃三杯位すりおろし、五号のお湯で煮る。
・この生姜湯にタオルを浸し、絞ってねじり、全身をこまめに摩擦して皮膚全体を赤くする。
(はじめてのときは、手の指から始め、四、五日してから次第に腹や背中、胸の方に広げる。)
※38度以上の熱がある人は、手足だけに止める。加減をしながら、一日三回くらいする。

すると、
血流が高まり、身体が鍛えられていく!!

多吉は
肺病の微熱は毒素が原因で、全身を生姜湯で摩擦すると、生姜の成分が皮膚の毛穴から血中に吸収され、血液中の毒素を消すから、自然解熱を誘導する。

あと、白血球の活動力が強化されるとも言っています。


栄養吸収法のやり方

複式呼吸と腹部マッサージ。

複式呼吸は腹を意識して、吸うときに腹をふくらませ、その時に下腹に息をひっぱるよう、力を下腹に入れる。
コツは、吸う息は早く、吐く息は長く。
※喀血や血痰があるときはできないので、やらない。

腹部マッサージ、1日できたら30分、食後は2時間以上あけてから。

腹の力を抜いて、
みぞおちから下腹、腹全体をさすり、撫で回し、押し、揉む。
柔らかくなるように(座るとやりやすい)

これは、
複式呼吸を行うと、精神の重心が安定し、動じなくなってくる。
マッサージは、老廃物を取り除き、新陳代謝を良くする。

ちょっと長くなったが、この2点である。

とても単純で簡単なやり方にみえるが、それでこそ、家庭における実践法と私は思う。


少しだけ、思うところを話したい。
※陰謀論やスピリチュアルな健康食品が好きな方は不快に感じるかもしれないので、読み飛ばして結構です。

今、やれ発生源にまつわる陰謀じみた話や、科学的根拠のない、便乗型の健康食品の相談が寄せられる。

はっきり私の思うところは、目の前で苦しんでいる人がいるのに、発生がどうとか、なんの陰謀だとか、そんなものは患者を救う手助けになりはしない。

いいところ「あれのせいで」と思える位である。

私は過去、健康食品の会社にいたが、経験上、スピリチュアルをうたう製品ほど、その中身はとんでもないものばかりだった。

万能をうたい、なんでも混ぜてしまえばいい。という内容に、愕然とし、

加えて製品の質が落ちてくると、それをひた隠しにしたり、スピリチュアルな内容でごまかそうとするやり口。

ここで言いたいのは、スピリチュアルが悪いという話ではない。商品の劣化をスピリチュアルで誤魔化すことは犯罪と言いたい。

私は哲学が大好きだが、それは、人を幸せにしようと、正義を貫く実践が伴うからである。

とまあ、辛口にはっきり言ったが、

上記の健康法は、「この生姜がいい。」とか「うちの健康食品も同じ効果ですよ。」とか、「スーパーの生姜では効かない。」とか、

そんなことはないので、

誰でも出来る、誰しも安価でできる、
だからこそ、「家庭における実際的看護の秘訣」なのだ!!
と、伝えておきたく、この話をさせていただきました。


さて、多吉の話に戻るが、
多吉は肺結核との闘いの末、生き残った。
死の病「結核恐れるに足らず」の気概を抱いた。
そのためか、肺結核のあと、腎臓結核に見舞われたが、短期間で抑え込んでいる。

多吉の理論は、

旺盛なる精神力を発揮して体内諸機関の活動を振越し、内面的に全身の抵抗を強めて、その力で病気を治す

多吉は、海軍の沈没事故による死についてこんな話をしている。

沖合でもない、湾内の事故で、海の男だから泳げない者はいないはずなのに死んでいる。
この理由はなぜか、、、。
海水は淡水より比重が重いから、身体は浮きやすい。
泳がなくても、仰向けで静かにしていれば、顔は沈まない。
波が高くても時々息を吸う機会はあるので、助け舟を信じて浮いていれば、いずれ助かる。

、、、。

海に投げ出された瞬間、慌てて強度の恐怖感に襲われると、心臓と肺の力が弱り、顔は蒼白となり息づかいが早くなる。10秒間の水中もぐりも出来ない状態に陥ってしまう。
もがくうちに水を呑み、溺れてしまうのだ。水練の未熟ではなかった。

肺病が治らないのでは。という恐怖に囚われ、苦悩して病状を悪化させる道筋は、この溺れる時の心理状態に酷似していると多吉は考えるのである。

今で言うなら、
心配しすぎず、やれる養生をやって、空いてる時間は曲など聴いてリラックス。
これが大事ということでしょう。

ちなみに多吉は何でも自ら実証したことでないと信じないし、また、体験しないと気がすまなかったそうです。


とまあ、長くなりましたが、
簡単で誰でもできる。そして、赤本の創始者の健康法です。

曲でも聴きながらやってみてください♪